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ねむろHistory&Nature Blog

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クッチャロ

 浜頓別にて、遺跡の大踏査に参加。
 ここのところ、オホーツク海側の縄文貝塚を歩いている。似たような立地はなんぼでもあるのだが、なぜかオホーツク海側では、縄文貝塚は未だ3ヶ所程度しか見つかっていない。木立や笹薮が邪魔をしているが、風光明媚なクッチャロ湖が一望できる。景観は抜群の立地。

浜頓別クッチャロ湖畔竪穴群
・本遺跡は、昭和33、34年(1958、1959)の2回にわたり、浜頓別町教育委員会が調査主体となり北海道大学医学部児玉作左衛門氏(第1次)、大場利夫氏(第2次)を発掘担当者に調査が行われました。
・クッチャロ湖(大沼)東岸台地標高10~20メートルに位置しており、標高20メートル付近の平坦地に173軒余の擦文時代の竪穴住居跡が存在しています。
・遺跡北東部には、縄文時代前~中期の貝塚が存在し、発掘された遺物は、浜頓別町立郷土資料館に保管されています。 北海道指定史跡。
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昔の発掘品の虫干も手伝う
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# by nemuro-curator | 2011-06-08 22:03 | 考古学

廃道を歩く

 ここ二日、某農業関係事業の協議で酪農地帯を歩いている。事前に図面上では、包蔵地を除外した状態で計画がされているが、不時の発見や未見のものも無い訳ではないので、現地踏査を行っている。
 うち、一ヶ所はササやぶに没した廃道を利用するとのことであり、2kmほどササやぶをこいだ。滅多にやらないことだが、昭和50年代の新酪開発事前調査の際は、先学が草地造成前の原生林を竪穴探索に延々歩いたと思われ、まあそれに比べれば随分ましな方なんだろう。
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# by nemuro-curator | 2011-06-01 23:04 | 考古学

3管

 道東3管内の博物館施設等連絡協議会用務につき、釧路まで日帰りで。
今年度は、秋に予定されるフォーラムの事業事務局を仰せつかっており、叩き台としての案を提出。ほぼ原案通りに承認頂いたので、一安堵である。基調講演の講師も早々に快諾を得、大枠は固まりつつある。
 当協議会は毎年、地域持ち回りでフォーラムを開いているが、今年度で21回目らしい。地域のブロック会としては古参である。年に一回の会合だが、ここ数年は、初期のメンバーが毎年誰か勇退されている。市民の学習機会を作る上でも、持ち回りのフォーラムは意義があると思う。

釧路往復240kmほどで、今更べつにどうということはないが、厚床過ぎてからがいつも長く感じる。

十勝・釧路・根室の博物館情報(帯広百年記念館ホームページ)
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# by nemuro-curator | 2011-05-26 21:25 | 資料館

桜サク

 久々の投稿である。すっかり放置してしまった。
さて、やうやう当地では桜が満開だ。あわせて国天然記念物のサカイツツジも、今天、開花の確認がされている。
今年のチシマザクラは、列島で一番遅い開花ではなかったそうだ。
 境内に沢山のチシマザクラがある清隆寺が、やはり一番のスポットだ。
この寺は明治時代の気仙大工の名工. 花輪喜久蔵が大正元年に手がけたものであるが、蟇股(かえるまた)の細工は殊に秀麗である。
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日本放送協会謹製自動追尾式摄像机の厳しい監視体制をくぐり抜けての参拝となった。
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# by nemuro-curator | 2011-05-25 22:30 | 自然

飛び石

 世の中は連休であるが、土日は当番につき、前半は飛び石にて候。
週半ばの一日休みは困ったもので、厚く堆積したコピー類や積んどく状態の書籍の
配架、書籍ラックの増設等を行う。雑芸故、諸工作は拡大し、それに伴い参考図書類も増加することは自然である。

昼間の温度も高くなってきた。気温低下で薬剤や工作過程のパフォーマンスの低下を恐れ差し控えていたが、そろそろ剥ぎ取りのパネル張付け、表面コーティングをやらねば。
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# by nemuro-curator | 2011-04-29 22:39 | 考古学

ネタが・・・

 日々是粛々と諸工作に邁進しているが、これといってネタもなく。
諸事多用で、今冬はオジロ先生の見学に行くこともままならず過ごしてしまった。もったいない・・・。
寒いとはいえ、極東も10度近くまで気温が上がってきた。そろそろ、「館たより」の編集にもかからないといけないな。市民研究者より、2編の玉稿を賜っている。

 怒られるかもしれないが、ちょっと前の新聞記事。仙台平野でも津波堆積物が確認されていたし、福島原発周辺でも津波堆積物は検出されていた。「危ない。危ない」というのは、ある意味最強論陣なわけであるが、いつどのように危ないかというのは、津波堆積物の調査からは概ね明らかになっている。知ってしまったからには、できる限りの普及の機会を探るべき。津波堆積物については、6年前から諸先学に御教示、普及の機会を頂いており、フォーラム2回、公開発掘1回、現地見学会1回、パネル展1回を行っている。
 土圧の関係もあるかもしれないが、ko-c2(1694年)直下の津波堆積物は異常に厚く、戦慄を覚える。
 
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# by nemuro-curator | 2011-04-27 00:17 | 自然

説明板

 国指定西月ケ岡遺跡の説明板更新。これまで、文字のみであったが、測量図も入れたいと思い、17年前の測量図成果を引っ張りだす。当然、図面のみの成果品のため、デジタルデータはなし。しかも、地権者の名前や土地境界線入りなので、そのままでは・・・。18ha分の地形測量図(50cmピッチ)をデジトレするのか・・・?オートトレースはあまり良くなかったし。等高線を少し間引くか・・・?
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古い指定物件なので調査史もまとめる必要も。K本大学K元先生が、アエラムックでフェイバリット・サイトとして挙げていたのを思い出した。
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# by nemuro-curator | 2011-04-10 18:55 | 考古学

御本4

 道センターの西田さんの自分史を拝受。大規模的屋外工作現場を幾つもこなされてきた、モーレツ世代の方々が続々と御勇退されている。わけても、氏は隼人国から広島経由で蝦夷地に移住され、文化行政を担当されているので、その点で日向国、大名古屋経由東蝦夷地の私も氏と似た背景があるのである。
 内容は鹿児島や北海道で自らが携わられた遺跡のことや、学問を通した人間関係の思い出などで構成されていている。非売品ながらこういうような形で、当時の様子を残して頂けると、手探り状態の私のような無学の徒は有難いのである。
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# by nemuro-curator | 2011-04-04 20:42 | 考古学

木柱

 市内には凡そ30本の史跡標柱が存在するが、設置より24年が経ち、説明板面の経年劣化が目立つ。
既に、文字が薄れ、どうにもならないものも見られたが、今期、10枚ほどを更新。写真が残っているものは、当時の写真入りに。標柱はやはり、木製が良いようだ。牧草地の一角にあるチャシ跡の標柱はFRPだが、ウシが角を研ぎに来て倒されたものもある。
 地域文化を学ぶ時間などで、こういったものも改めて活用を促進したいところだ。
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# by nemuro-curator | 2011-04-01 23:13 | 資料館

諸校正

 出版物の校正が佳境である。今期は8本もの玉稿をお預かりしている。毎回のことながら「神は細部に宿る」というが、他人の原稿といえども丸投げではいけないワケで、図表の数値や年号の確認などそれなりにバラして見ている。一方、和田屯田関係の展示パネルも、やうやう初校が上がり、校正後返送。
 昨年、雑文を草するにあたり協力頂いた方が三陸沿岸の海っぱたで勤務されているが、person finder等で生存の確認ができた。かなり被害のあった自治体のご出身で伝統芸能の継承と振興にあたられていた。町の復興もそうだが、必ずや地域文化の復興にも中心的な役割を果たされるだろう。

 津波にひどくやられた場所は地盤沈下しているという。過去、巨大津波が襲った根室半島太平洋側の低地は、押し並べて後背湿地である。これらも巨大津波の影響で地盤沈下し、水が集まる地形が形成されたのだろうか。

屯田兵村の守護神和田神社。以外と古い建物
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# by nemuro-curator | 2011-03-23 21:17 | 資料館

海洋鳴動

 昼過ぎに妙にゆったりと、だらだら続く揺れを感じ、即、テレビをつけると巨大地震の報道。津波は10mの予測で、当初は岩手地方で50cmの津波だったので、狼少年だと良いなと思っていたが、みるみる内に巨大津波へと発展。当地も津波注意報から一気に大津波警報に。 近くの花咲港も2.8mの津波を観測し、沿岸は水没。船も揚がっているらしい。しかし、宮城・岩手はこの世のものとは思えない映像である。
 日付が変わる位まで、施設維持で待機。今天も朝早くから出たが、自宅待機になった。夜も招集がかかるかもしれんな。

 つい、10月には資料調査で仙台に行っているし、学生時代には沿岸部自治体の学芸員諸氏に資料調査で随分お世話になっている。安否等が大変気になる。
↓市広報に掲載の雑文。ほとんど地質研究者の受け売りだが・・・。当地も巨大津波襲来の可能性はあるのである。
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# by nemuro-curator | 2011-03-12 12:30 | 自然

幻の・・・

市内にて新種発見の報。紙面はモノクロでしたが、webはカラーですね。
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夏場も気温が上がらないので、北方系の稀少な植物種がたくさんある。千島列島なんか、本気で調べたら固有種のオンパレードだろうな。キヨシソウサカイツツジなど生育環境が非常にシビアで、稀少な植物が多い。亜寒帯に属する当地ならではの植生だろう。
記事にあるように、開発に先立って発見されたものだ。自生地は開発用地から外されたので、原因者の判断には心より御礼申し上げたいところである。
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# by nemuro-curator | 2011-03-06 21:21 | 自然