ブログトップ

ねむろHistory&Nature Blog

curator.exblog.jp

カテゴリ:資料館( 71 )

木柱

 市内には凡そ30本の史跡標柱が存在するが、設置より24年が経ち、説明板面の経年劣化が目立つ。
既に、文字が薄れ、どうにもならないものも見られたが、今期、10枚ほどを更新。写真が残っているものは、当時の写真入りに。標柱はやはり、木製が良いようだ。牧草地の一角にあるチャシ跡の標柱はFRPだが、ウシが角を研ぎに来て倒されたものもある。
 地域文化を学ぶ時間などで、こういったものも改めて活用を促進したいところだ。
b0086124_2311042.jpg

b0086124_23121484.jpg

[PR]
by nemuro-curator | 2011-04-01 23:13 | 資料館

諸校正

 出版物の校正が佳境である。今期は8本もの玉稿をお預かりしている。毎回のことながら「神は細部に宿る」というが、他人の原稿といえども丸投げではいけないワケで、図表の数値や年号の確認などそれなりにバラして見ている。一方、和田屯田関係の展示パネルも、やうやう初校が上がり、校正後返送。
 昨年、雑文を草するにあたり協力頂いた方が三陸沿岸の海っぱたで勤務されているが、person finder等で生存の確認ができた。かなり被害のあった自治体のご出身で伝統芸能の継承と振興にあたられていた。町の復興もそうだが、必ずや地域文化の復興にも中心的な役割を果たされるだろう。

 津波にひどくやられた場所は地盤沈下しているという。過去、巨大津波が襲った根室半島太平洋側の低地は、押し並べて後背湿地である。これらも巨大津波の影響で地盤沈下し、水が集まる地形が形成されたのだろうか。

屯田兵村の守護神和田神社。以外と古い建物
b0086124_21142344.jpg

[PR]
by nemuro-curator | 2011-03-23 21:17 | 資料館

御本3

 御本を拝受した。
川上 淳 「近世後期の奥蝦夷地史と日露関係」
近世後期の奥蝦夷地史と日露関係 北海道出版企画センター

 当地の近世の諸相を通史的かつ詳細に描いた、まさに教科書的な内容。18世紀後半はクナシリメナシの戦いにより、アイヌ民族の自律的社会が崩壊し、東蝦夷地の奥にまで和人支配が及ぶようになる。ラクスマン事件やゴロウニン事件などの対露との外交問題。探検により続々明らかになる千島の様相。1つ1つのダイナミックな出来事の因果が解説され、当地の歴史の流れがよくわかる。
b0086124_143921.jpg

 貴重な本をありがとうございました。
[PR]
by nemuro-curator | 2011-02-27 14:03 | 資料館

諸視察

 諸視察に対応すべく、ビューポイントなど一応下見。
普段見慣れている風景も、流氷や降雪があると一変する。

ノッカマップイチャルパ跡
b0086124_2332583.jpg


ヲンネモトチャシ跡
b0086124_23488.jpg

[PR]
by nemuro-curator | 2011-02-22 23:04 | 資料館

スクラップ

 戦前・戦後と当地の文化財調査に傾注された先生が残されたスクラップブックがある。非常に几帳面な人だったのだろう、歴史・地理など分野にわけられ、新聞名や発行年月日が記されているものも少なくない。また、著名な大博士の論考が掲載されることもあり、今のように、雑誌や本が少ない時代、極東で学究を推進する上で新聞というものの新たなる価値に気付かされる。
 とりあえず、考古学関係や先住民族関係の記事の見出しの抜き出しと概要の記述。400近くあったか・・・。
b0086124_2224295.jpg

 
[PR]
by nemuro-curator | 2011-01-24 21:25 | 資料館

古文書

 今年初めての古文書解読会。当地を治めた場所請負人藤野の文書を読んでいるが、当分、人別帳が続き読む力が落ちるため、市内の大博士から借用した徳内の蝦夷草紙を取り入れる。
 無論、写本の類だが手許には別の蝦夷草紙があるので、2つを照らし合わせつつ読んでいくという、ややマニアックぶりである。
 
 Wikipedia 最上徳内
[PR]
by nemuro-curator | 2011-01-12 22:39 | 資料館

アットゥㇱについて考える

 先週末は講演会。札大の本田先生に御来根頂き、アットゥㇱに関する講演。
市指定民俗文化財にアットゥㇱがあるので、その展示も行い現物を見てもらいながら、アットゥㇱの生産や流通について知るというもの。遠くは白糠や阿寒からも参加があり、定員を超える60人のご参加を頂いた。会場からも質問があったが、やはり展示のアットゥㇱはゲージが細かすぎるという指摘。織機が・・・??縦糸に木綿を入れているが、性質の異なる材料をよく組み合わせられるなと改めて感心。
b0086124_23265545.jpg

b0086124_23271648.jpg

[PR]
by nemuro-curator | 2010-12-23 23:27 | 資料館

講演会開催

 講演事業を開催。年の押し迫ったお忙しい時期に御来根頂き誠に恐縮です。
当日は市指定のアットゥㇱも展示します。
b0086124_2162652.jpg


Macにアイヌ語の入力モードが搭載されているが、アットゥㇱの小さい「シ」が出ず苦労しましたが、変換方法出てますね・・。
[PR]
by nemuro-curator | 2010-11-28 22:54 | 資料館

見学会

b0086124_190094.jpg


b0086124_1902697.jpg


今天は、史跡見学会。参加者は満員御礼。平年よりも気候が穏やかで、道東の10月下旬とは思われない。
チャシ跡などのほか、現在、市内トーサンポロ沼のほとりで稼働中の道センターの屋外工作現場にお邪魔し、遺構の様子や遺物についてご教示を得る。石刃鏃文化からアイヌ期までの文化面が重層しており、かなりの情報量である。撤収前のお忙しい中対応頂き、意義深い見学会になりました。

ヲンネモトチャシの説明板も新しくなりました。
b0086124_191356.jpg

[PR]
by nemuro-curator | 2010-10-23 18:59 | 資料館

イチャルパ

 9/18は毎年恒例のノツカマップイチャルパに参加。
今年は、二風谷の方々が所用につき参加されず、例年よりも若干参加者が少なかった。
 1789年に和人の非道が発端で、アイヌ民族が現在の国後島や羅臼・標津周辺で戦いを仕掛けたものの、アイヌ首長らの説得もあり、戦いに関わったアイヌ民族37人がここノッカマップで斬首にされた事件である。
例年通り、カムイノミから始まり、イチャルパと滞り無く進んでいく。もう90歳近いエカシは、今年はイスに座って儀式を行った。杖もついていたが、荒く削った木の上端に、小さなクマの彫り物がついており、オホーツク期の儀杖と重なった。
 私の役目は、イチャルパの後、クナシリ・メナシの戦いの解説をするものである。これは、和人の私からは話にくい内容で毎年恐縮している。

ヌサとエカシ。ヌサの向こうはノツカマフ1、2号チャシ跡。国後島の泊や目梨地方を遠望できる。
b0086124_2115336.jpg

[PR]
by nemuro-curator | 2010-10-11 20:58 | 資料館