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ねむろHistory&Nature Blog

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カテゴリ:考古学( 67 )

屋外工作

 昨夏同様、屋外工作現場が2ヶ所稼働中である。うち一つは、森林内の前期貝塚。50数年前に大博士らに調査され、この地域の特殊押型文土器の標識遺跡となっている。
昨年は、おおまかな範囲を確認するに止めたが、今回は貝層下まで掘抜き、堆積している地形の把握ができた。
なんといっても、東限の縄文貝塚であり、オホーツク海側では3ヶ所くらいしか縄文貝塚が見つかっていないので、貴重である。
 しかし、冷涼な道東において、ここ数日の暑さはなんだ。ピプシサーマル期の再来か?
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by nemuro-curator | 2010-09-01 23:59 | 考古学

道南滞在

あまりの暑さで、 しばらくサボってしまった。
 盆に、自己研鑽のため道南へ。苫小牧を起点に、主に白老や室蘭の陣屋の探索。根室でも出張陣屋があり、絵図に興味をもっているので、展示と史跡を熟覧。
 うち1日は、函館日帰りにて、北方民族資料館の「アイヌの狩猟・漁労具と交易」を見て、函館博物館で「縄文の至宝−世界遺産をめざす15遺跡と土偶」を見て、啄木一族の墓を見て、新しくなった五稜郭奉行所を訪ね、スペイン料理屋でよく冷えたシェリーを煽って帰りのJRで意識不明。
 函館博物館では大英帝国帰りの国宝土偶を拝観。ちょうど担当されたSさんが出勤されており、展示についてご教示頂いた。 
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by nemuro-curator | 2010-08-31 23:13 | 考古学

3種の神器

 長年、激しく使用してきたMacBook Pro15inch Mid2006が崩御し、新式MacBook Pro13inchに変えた所であるが、同時に3種の神器も良いタイミングで新しくすることができた。3種の神器とは、いうまでもなくイラストレーター、フォトショップ、インデザインで、正直これらがないと何もできなくはないが、ないと大変困る軟件である。
 以前は、PowerPC用CSをIntelベースで騙し騙し使っていたが、CS5はいうまでもなくIntel用である。フォトショップはとんでもない機能が盛り込まれているが、手前どもの業界ではあまり出番がないかな・・・。
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by nemuro-curator | 2010-07-18 23:43 | 考古学

抽出活動

 連休のお供に、刻文期的魚骨サンプルの抽出。1.5日で3サンプルの抽出をしたが、なんとか連休中に魚骨だけでも終わらせたいところ。気温も上がってきたので、昨年12月に試掘で得た、別の遺跡の刻文的魚骨サンプルも水洗選別するか・・・。
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by nemuro-curator | 2010-05-02 01:06 | 考古学

北海道考古参加

 少し時間が経過したが、先週は北大で開催された北海道考古学会に参加。極東住まいのために、頻繁に参集できないが、今回のテーマはオホーツク文化なので万難を排し出札した次第。前夜祭を派手にやらかしてしまい、軽い倦怠感が残る中、5本の講演を拝聴。現在の研究の位置や問題が示され、大変勉強になった。学史的に地域研究に始まり、オホーツク研究の射程は海外にも広がったが、地域研究の重要性・推進を再確認した感じ。
 立地の特異性もあるが、根室近辺は前後の時代の遺跡と独立してあるようにみえる。1982年の「オホーツク文化の諸問題」でM田先生が、風蓮湖のような内湾にオホーツク期の遺跡がないかと述べておられる。ここは擦文の巣窟みたいなところであるが、今まで顧みられなかったアイデアで、トビニタイ不在の当地では確かに風蓮湖沿岸で出ると面白いな。
 とまれ、当時の面子でもういちどこの座談会をやって貰えないものか・・と、私のような遅れて来た考古学徒は思うのである。

オホーツク文化の諸問題―その起源・展開・社会・変容 シンポジウム (1982年)

学生社


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by nemuro-curator | 2010-05-01 23:47 | 考古学

森林作業

 昨日は、最後の最後の雪が降り、今日も気温3-4℃と殺人的である。一昨日は多少温んだため、竪穴の測量に出かけた。竪穴は50基近くあるので、なかなかであるがもう少しである。高低差がほとんどない台地上なので、助かっているが、密林内なのでこの時期でないと厳しくなる。作図中の背後でシカが新芽を食んでたりとなかなか長閑である。所謂、前近代的民具である古式平板式による実測であるが、作業効率や精度を少しでもあげるべく、巻き尺を廃し、レーザー距離計を用いている。
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森林内の適度な暗さがかえって可視電磁波に良いようで、2人でもそれなりに作業がはかどるのである。以前は3-4人で大騒ぎしてメジャーを引っ張っていたのがウソのように、淡々と進めることができた。
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by nemuro-curator | 2010-04-22 23:54 | 考古学

竪穴探訪

 この時期は遺跡を歩くのに、大変都合が良い。主に竪穴群だが、下草も少なく、木々も葉を付けていないので、地形の把握が容易である。
 別当賀川の竪穴群を歩いてみたが、深さ2mほどはある深い方形竪穴を見つけた。多分、市内で一番深い竪穴である。時期は擦文なんだろうが、なぜこんなに深く作っているか全く理解できない。
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by nemuro-curator | 2010-04-18 23:16 | 考古学

戦跡

 年度末ということで、諸とりまとめを行っている。今年度は市内の戦跡の資料収集と再検討を行ってきたところである。主なもので、旧海軍の飛行場が2ヶ所、砲台2ヶ所。旧陸軍トーチカ16ヶ所、塹壕5ヶ所を確認した。うち、塹壕は1ヶ所平板測量をかましたところである。トーチカ2ヶ所と塹壕の新発見はここのところの踏査の賜物である。 トーチカや砲台は市民団体の踏査、計測結果が資料館紀要1999-2001で報告されているので楽であった。
 いうまでもなく、本市のトーチカ群は、かの大山柏少佐の指揮により作られたものだ。アッツ島の玉砕などを経、千島が北方の最前線になり、本土決戦も現実味を帯び始め、根室半島の半要塞化計画のもとに配置されたものである。
 しかしながら、配属兵は築城の経験がないため、大山が丁寧な図解で示した教科書を作って部下に築城を指示した。教科書も大正時代の築城書をベースとしており、書き込みがびっちりされた使い込まれた大正時代の築城書は栃木県図書に残り、配られたテキストは防衛省戦史資料室に残る。
 廃墟ブームからかこうしたものもスポットが当てられている時代であるが、その戦跡のコンテクストや築城過程も発信しなければと思う。

近年、発見したトーチカ。他のものより小さく、銃眼もない。大山トーチカ分類の軽トーチカか?
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失われた史前学―公爵大山柏と日本考古学

阿部 芳郎 / 岩波書店


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by nemuro-curator | 2010-02-13 22:14 | 考古学

木浦へ

 ソウルからちょっと遠いが、南西部の木浦市へ日帰りで足を延ばす。ソウルの龍山駅からKTXで3時間半で片道40000wくらい。もっとも日本で韓国鉄道乗り放題きっぷを入手済みではあるが、木浦-ソウル往復でほぼモトがとれる。
 まずは国立海洋博物館へ。駅からタクシーで2300w位だったか。ここでは、水中考古学で得られた新安沈没船の遺物群や海の民具が展示されており、なかなか面白かった。特に海の民具は塩田の資料や干潟の漁具など、日本でもあまりお目にかかれない物質資料があった。ロッテデパートの地下食品売り場にはハイガイがパックで売っていたので、干潟の環境や生業が生きているのであろう(売り子はアサリと言っていたが・・)。
 海洋博から木浦デハッキョ(大学)博物館まで再びタクシーに。木浦デハッキョは郊外に位置するので、タクシーメーターが振り切れ定額料金20000wとなる。ここは、なんといっても韓半島における先史・古代漁撈研究の大家であるキムコンス先生がいらっしゃり、貝塚研究も精力的に行っている。骨角器や各種動物遺体、貝塚調査の様子を記録したDVDなどなかなかの充実ぶりで、3mを越す混貝土層の剥ぎ取りも鎮座していた。帰りは大学前からバスに乗った。こちらは1400w。飯を喰わず回っていたので、駅前の食堂でビビムパを食し、17時のKTXでソウルへ帰還。木浦の近代和風建築などもう少し、見るものもあったが、またの機会としておこう。

新安沈没船@海洋博
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木浦デハッキョ

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by nemuro-curator | 2010-01-04 22:29 | 考古学

韓国へ

 激安チケットの入手に成功し、かねてより懸案であった韓国へ渡航。激安だけあって、アシアナ航空18:10発の便に搭乗を余儀なくされたが、福岡空港から90分程度の飛行時間である。到着後、1万円分ほど両替したり、 韓国鉄道乗り放題きっぷの引き換えなどで時間をとられ、宿に着いたのは10時くらい。仁川空港から明洞まで一般バスで45分くらいで9000w。
 翌朝、まずは国立中央博物館へ。1Fの考古館が充実しており、プレから渤海までじっくり総覧。後で知ったが、韓国における博物館設置節目事業とかで国立系博物館はタダであった。韓半島に由来する文物が列島でもみられることがあるが、本場の資料を目の当たりにできた。
 遅めの昼は土俗村のサムゲタン13000w也。その後、景福宮と周辺の博物館を流し見。
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by nemuro-curator | 2010-01-03 01:54 | 考古学