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ねむろHistory&Nature Blog

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爺爺岳

某所で太陽光発電に係る現地調査後、チャシ跡巡視。
ヲンネモトチャシ跡から、うっすら国後島の爺爺岳が。最大望遠で引き寄せたがイマイチ。ウニタモ漁の船が随分出ていました。
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 温根元港周辺は天然の良港にて、現在も拠点的な港湾であるが、云わずと知れたオホーツク期の集落跡でもある。戦前の記録によれば、チャシは3つの壕が連結するものとされているが、緑円内部分は後世の牧場利用により不明瞭になっている。排根線もあるので、表面はかなりヤられているかも。
青円内の竪穴も1軒を残し、あとは滅失。しかし、問題は赤円内。竪穴に壕がついたもの。現状は改変を受けておらず、確かに、オホーツク期と思しき竪穴の壁を壊して短い壕?が付いていて、舌状に張り出した部分にも不自然な段がみられる。
爺爺岳_b0086124_22311241.jpg


 などというような踏査が可能なのも今月いっぱい位か。人の背丈にも及ぶ、恐ろしいエゾノシシウドなどが辺り一面を埋め尽くすのである(指定範囲の見せる部分は草刈ってます)。
by nemuro-curator | 2013-05-18 22:40 | 考古学
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