大札幌圏及び道北圏は降雪の報告が伝えられているが、当極東においては強風は吹くものの、未だ降雪も無く、比較的安定している。
さて、今天は日中気温も9度くらいとやや上がる。よって、昨年、試掘時に検出した魚骨層から採取し、今まで見て見ぬふりをしていたオホーツク期の土壌サンプルを観念して水洗。
これは、戦前に市内の大博士が、遺跡が昆布干場に変えられていくのを憂慮し、発掘を試みた遺跡である。刻文期の魚骨ブロックを検出し、多数の骨角器を出している。試掘の結果、部分的に「残っている」らしいことがわかった。
このときに、動物遺体の分析をされたのが、
直良信夫博士である。博士が直接発掘を指揮されたものではなく、任意に持ち込まれた資料の定性的記載がなされているが、たしか、セイウチの犬歯が出てたはず・・。実に、70数年ぶりにこの遺跡の検討が、ちょっとだけ進みそうである。
遺跡はトーサムポロ沼の湖口にある。岩礁帯と砂浜が共存するせいか、弁天島に比べ貝殻が多いようにみえる。
まあ、サンプルサイズが小さいので、何とも云えんがね。