ブログトップ

ねむろHistory&Nature Blog

curator.exblog.jp

戦跡

 年度末ということで、諸とりまとめを行っている。今年度は市内の戦跡の資料収集と再検討を行ってきたところである。主なもので、旧海軍の飛行場が2ヶ所、砲台2ヶ所。旧陸軍トーチカ16ヶ所、塹壕5ヶ所を確認した。うち、塹壕は1ヶ所平板測量をかましたところである。トーチカ2ヶ所と塹壕の新発見はここのところの踏査の賜物である。 トーチカや砲台は市民団体の踏査、計測結果が資料館紀要1999-2001で報告されているので楽であった。
 いうまでもなく、本市のトーチカ群は、かの大山柏少佐の指揮により作られたものだ。アッツ島の玉砕などを経、千島が北方の最前線になり、本土決戦も現実味を帯び始め、根室半島の半要塞化計画のもとに配置されたものである。
 しかしながら、配属兵は築城の経験がないため、大山が丁寧な図解で示した教科書を作って部下に築城を指示した。教科書も大正時代の築城書をベースとしており、書き込みがびっちりされた使い込まれた大正時代の築城書は栃木県図書に残り、配られたテキストは防衛省戦史資料室に残る。
 廃墟ブームからかこうしたものもスポットが当てられている時代であるが、その戦跡のコンテクストや築城過程も発信しなければと思う。

近年、発見したトーチカ。他のものより小さく、銃眼もない。大山トーチカ分類の軽トーチカか?
b0086124_22512931.jpg

失われた史前学―公爵大山柏と日本考古学

阿部 芳郎 / 岩波書店


[PR]
by nemuro-curator | 2010-02-13 22:14 | 考古学
<< 講演会 大札幌 >>